プーカの森よりも雑草やツタの多い、密林のような場所にきました。
「あたしも森の妖精だけど、こういうのはあまり好みじゃないな」
リミイはぼそっとつぶやきました。
「リミイお姉ちゃん、この森には食べられる草木がいっぱいあるんだ」
「ふーん。まあ、私だって野草と毒草の区別はつくよ。で、どんな草があるの？」
「いや、そういう意味じゃなくて、リミイお姉ちゃんのすぐ後ろにいるみたいなやつ。 うかうかしてると食べられちゃうよ！」
リミイがギョっとして振り向くと、食肉植物の触手が迫っていました。