ギザギザ山の登り道は険しいです。 身軽な妖精達にとっても、楽な道のりではありません。
「リミイお姉ちゃん、何かこっちに近づいてくるよ」
カインが言うと、リミイは耳を澄ませました。確かに何か地面を這うような音が聞こえます。 ラディーも、その音に気づいていたようです。
「あの音はきっとヘビさんだよ。どうしよう？」
