ある秋の朝のことです。 森の中で１人のプーカの少年がいました。
プーカというのは妖精です。 人間の子供に似ていますが､耳の位置や形は猫のようです。 また、お尻からは長いシッポが生えています。 妖精プーカ族は他の種族からは猫妖精と呼ばれています。
少年の名はカインといいます。 カインがリンゴを食べていると、どこからか彼を呼ぶ声が聞こえてきました。
「カイーン！ どこにいるのー？」
